稽古レポートNo.1

本日からいよいよ稽古が始まりました。全キャストが顔を揃え、音楽を担当する大西穣さんも参加して下さり、充実したスタートが切れたのではないかと思います。演出の上田晃之から劇構成などの説明があり、その後は早速動きながらの稽古が始まっています。緊張感が漂いながらも、どこか淡々とした空気間の中で稽古は進んでいますが、写真から分かる通り、休憩中は和気あいあいとユーモラスな雰囲気のカンパニーです。

(制作)


稽古がはじまった。


出演者の五人が揃い、女優の四人が顔を合わせるのは、この日が初めて。


最初はなんとなく緊張感もある。
情報温度差のようなものか。


そのようななか、上田は、自己紹介などもそこそこに、そわそわと、たどたどしく、今回の舞台の構造を説明する。睡眠不足のせいです。


原作の話などは、軽く触れる程度でほとんど話さず、四人の女優が、いかにして一人の女を演じるのか、という上演の構成に関してを、簡単に説明。


それだけして、では、なんかやってみましょう。

という感じで稽古スタート。


最初は、劇場の特性などもあり、歩き方の稽古をしようとしていた。


少しやってみて、なんとなく気持ち悪そうだったので、歩くのにプラスして簡単なフリをつけて台詞も言うことにする。
事前に、共通する台詞を少し覚えてきてと、お願いはしていたのだ。


それぞれ、やってみる。


ふむふむ、なるほど。


そうだよね。


一回、二回それぞれがやってみるまで、緊張感はさらに高まったのだけど、やってみた後は次第に空気感が落ち着く。


演技による顔合わせ、というところでしょうか。

それぞれの違いや、留意点などが確認できたところで、この日は終了。


顔合わせをかねて、稽古を見に来てもらっていた今回作曲をお願いする大西さんに、どうですか?
と、聞いたところ「まだわかりませんね」とのお答え。

そりゃ、そうだ。原作の説明も、本読みもせず、いきなりだし。


しかし、上田としては、見たいものが確認できて、皆がお互いを認識したので、一つクリアー。
歩き方は、クリアーできず、次回に持ち越し。


その後、皆でご飯に行き、和やかに、情報交換などをしつつ、終盤からはディープに不感症の考察が始まるなど、稽古がはじまった感じがしてきた。


原作を理解する、っていうことなんかは、舞台表現に関わる幻想の一つだ。
特に、坂口安吾は、理解しようとしてたら一生を費やすぞ。
ないがしろにするわけではないけれど、思想は全身で行いましょう。
というような、意図があったかなかったか、振り返ってみると、大胆にフラットな稽古初日でした。


無軌道に見えるかもしれませんが、よく考えつつやっていきます。
今後ともよろしくお願いいたします。

(演出:上田)

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コメント: 1
  • #1

    上田 (土曜日, 28 1月 2017 00:36)

    稽古がはじまった。


    出演者の五人が揃い、女優の四人が顔を合わせるのは、この日が初めて。


    最初はなんとなく緊張感もある。
    情報温度差のようなものか。


    そのようななか、上田は、自己紹介などもそこそこに、そわそわと、たどたどしく、今回の舞台の構造を説明する。睡眠不足のせいです。


    原作の話などは、軽く触れる程度でほとんど話さず、四人の女優が、いかにして一人の女を演じるのか、という上演の構成に関してを、簡単に説明。


    それだけして、では、なんかやってみましょう。

    という感じで稽古スタート。


    最初は、劇場の特性などもあり、歩き方の稽古をしようとしていた。


    少しやってみて、なんとなく気持ち悪そうだったので、歩くのにプラスして簡単なフリをつけて台詞も言うことにする。
    事前に、共通する台詞を少し覚えてきてと、お願いはしていたのだ。


    それぞれ、やってみる。


    ふむふむ、なるほど。


    そうだよね。


    一回、二回それぞれがやってみるまで、緊張感はさらに高まったのだけど、やってみた後は次第に空気感が落ち着く。


    演技による顔合わせ、というところでしょうか。

    それぞれの違いや、留意点などが確認できたところで、この日は終了。


    顔合わせをかねて、稽古を見に来てもらっていた今回作曲をお願いする大西さんに、どうですか?
    と、聞いたところ「まだわかりませんね」とのお答え。

    そりゃ、そうだ。原作の説明も、本読みもせず、いきなりだし。


    しかし、上田としては、見たいものが確認できて、皆がお互いを認識したので、一つクリアー。
    歩き方は、クリアーできず、次回に持ち越し。


    その後、皆でご飯に行き、和やかに、情報交換などをしつつ、終盤からはディープに不感症の考察が始まるなど、稽古がはじまった感じがしてきた。


    原作を理解する、っていうことなんかは、舞台表現に関わる幻想の一つだ。
    特に、坂口安吾は、理解しようとしてたら一生を費やすぞ。
    ないがしろにするわけではないけれど、思想は全身で行いましょう。
    というような、意図があったかなかったか、振り返ってみると、大胆にフラットな稽古初日でした。


    無軌道に見えるかもしれませんが、よく考えつつやっていきます。
    今後ともよろしくお願いいたします。


    演出の上田より